カテゴリ:フィリピン事務局
フィリピン社会福祉開発省から表彰されました!
アクションが、フィリピンの社会福祉開発省から表彰されました!
アクションは2012年~2015年までの3年間、JICA草根パートナー事業として
「フィリピン・中部ルソン地域における児童養護施設のこどもたちの健全育成と
自立のための施設職員能力強化プロジェクト」を実施してきました。
この事業では、フィリピンの児童養護施設のこども達がよりよいケアを受けられるように、
今まで整備されていなかった施設の職員(ハウスペアレンツ)とソーシャルワーカーに対する
研修制度を確立することを目標にフィリピンの政府機関である社会福祉開発省の
協力を得て事業を実施してきました。
そして、2016年2月5日に行われた社会福祉開発省の65周年記念式典にて、
フィリピンの児童養護施設に入所しているこども達がよりよいケアを受けられうようにするための
職員やソーシャルワーカーの能力強化において
アクションが多大な貢献したことに対して表彰をして頂きました!
フィリピンの児童養護施設は職員になるための必要資格は特になく、研修制度も無かったため、
職員は自分の経験に基づく知識だけでこども達のケアを行っていました。
そのため、誤った対応をしてしまう機会が多く、
こども達に充分なケアが行えていない現状がありました。
アクションは1994年から孤児院支援を行ってきたため、
ずっとこの課題に対する取り組みが必要だと感じていました。
そして、アクション自身の団体としての体力もついてきた2012年、
フィリピン政府も巻き込んだ取り組みを実施することができました。
プロジェクトは2015年で終了したため、
今後は確立された研修制度を中部ルソン地域の社会福祉開発省と
児童養護施設が協力して継続して実施していくことになりますが、
現地の人々がこの課題をしっかりと認識し研修の必要性も理解できたからこそ
今回、このような賞をいただくことができました。
研修制度を作るだけでは意味がなく、
継続して実施するためにはこのように意識を改善することが最も大変で重要なため、
この賞を頂けたことはとても大きな成果だと思います。
今回のプロジェクトでは、日本の児童養護施設の職員の方々が実施している
研修制度をモデルに、研修制度を確立しました。
3年間、日本の児童養護施設の職員の皆様や児童部会の方々やその他関連施設の方々に
多くのご協力をして頂き、無事にプロジェクトを終えることができました。
皆様のご協力があったからこその成果だと思います。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
また、本年度からは中部ルソン地域からマニラ首都圏に場所を移し、
JICA草の根パートナー支援事業として社会福祉開発省本省と一緒に
同様の研修制度の実施、確立を行っていきます。
1994年のピナツボ火山の際に被害を受けた孤児院ジャイラホームの支援から、
フィリピン政府を巻き込んだ制度改革まで活動の幅が広がりましたが、
アクションの活動理念である”こども達の可能性を広げる”ため、
これからも日々活動に励んでいきます!!