学校の新学期の授業がついに開始!!
フィリピンでは新型コロナウイルスの影響で延期されていた新学期が10月より開始されました。
フィリピンの通常の学年度は6月に始まり翌年の3月末に終わるため、今年度は約4ヶ月遅れの開始となりました。
今年度の授業は学校に通学しない形でのオンライン授業や
学校から配布される家庭用学習教材(Self-Learning Modules)を使用しての形態となっています。
オンライン授業に参加するためには電子機器やインターネット接続が必要です。
そしてこれらのものは各家庭が用意をし、費用を負担しないといけません。
コロナ禍で経済的に厳しい状況に陥っている多くの家庭にとって、
このような費用を負担することはかなり大変です。
そのため、多くの生徒が家庭用学習教材のみを使用して今年度の勉強をしています。
オロンガポ市のある学校では6年生の生徒120人の内9名のみがオンライン授業に参加できているとのことです。
*写真は家庭用学習教材とそれを用意する先生の様子です。
写真の学校では毎週金曜日に保護者が学校を訪問し、
子ども達が行った教材の提出と翌週分の教材を受け取ります。
そのため、保護者は毎週学校に訪問をしないといけません。
安全を確保するため、学校に入る前には検温の実施、マスクとフェイスシールドの着用義務、
ソーシャルディスタンス順守の徹底などの努力をしています。
*写真は教材を受け取りに来る保護者の様子です。
家庭用学習教材は教師が生徒に直接指導できないことや
保護者が教師の代わりに家で勉強を教えないといけないなど、
親・子ども・先生の全てにとってチャレンジングな試みになっています。
現地調整員 山本