カテゴリ:フィリピン事務局
【フィリピン活動報告】コンスエロ財団によるハウスペアレント研修が行われました
以前業務提携していたフィリピンの有名な財団であるコンスエロゾベル財団で、アクションが作成したハウスペアレント研修が行われました!
出典:Consuelo Zobel Alger Foundation
ハウスペアレント研修は、2012年~2015年と2016年~2019年にJICA草の根技術協力事業としてアクションが作成したフィリピンの児童福祉施設の職員向け研修です。
フィリピンでは児童福祉施設の職員として働く際に学歴や専門的な知識、経歴や資格等を必須とする仕組みがなく、誰でも職員として働くことができます。
そのため、職員によりこどもの対応方法にばらつきが出てしまい、例えば何か注意をする際に怒鳴ってしまったり、罰を与えたりする等、こどもを保護する施設として不適切な対応となってしまうことがあるという課題がありました。
そこで、アクションでは日本の児童養護施設が行っている職員向け研修をベースにフィリピンでの研修を作成し、フィリピン全国の職員が研修に参加できるように全国展開を進めました。
2019年にはフィリピン政府から施設職員の標準研修としてこのハウスペアレント研修が認定され、フィリピン全国の児童福祉施設の職員が研修に参加できるようになりました。
そして、今回はコンスエロ財団がパートナーを組んでいる施設に対してハウスペアレント研修を実施してくださり、アクションからは講師を派遣しました。
ハウスペアレント研修は、フィリピンの社会福祉開発省の管轄で研修規定に基づきフィリピン全国で実施されていますが、現在はハウスペアレント研修の評判を聞いた地方自治体からも独自にハウスペアレント研修の実施依頼がアクションに来るようになりました。
今回のコンスエロ財団からの依頼のように、アクションでは地方自治体から依頼があった際にも講師を派遣し、より多くの施設職員が研修を受けられるように対応しています。
現在実施しているハウスペアレント研修は5日間で以下の内容で実施しています。
①自己認識 ②こどもの権利 ③組織意識 ④外部意識 ⑤保護とケア ⑥行動管理 ⑦問題解決 ⑧問題への介入 ➈安全確保 ⑩記録と管理
これからも多くの施設職員がこのハウスペアレント研修を受講し、施設で保護されるこども達がより良いケアを受けられるように、様々な団体と協力しながら事業を実施していきたいと思います。
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