カテゴリ:チカラプロジェクト
癒しのチカラinバライバイ(トレーニングから屋外施術場設置まで)
アクションは株式会社リジョブ様との協働プロジェクトとして、地域のコミュニティや高校を対象とした無料セラピスト養成講座を提供しており、今回はバライバイ地区のお母さん方を対象に実施しました。
この地区は、1991年のピナツボ火山噴火で被災し、再定住された方々が多く暮らしています。現在も厳しい生活を送る家庭が多いバライバイ地区では、バライバイ小学校の生徒たちも、多くが貧困家庭出身です。
こうした状況の中で、お母さん方に新たな技能を身につけてもらうことで、家計の助けとなることを目指し、5月からバライバイ小学校を会場にトレーニングを開始しました。5月と6月は夏休み期間ということもあり、週3回という集中的なスケジュールで、お母さん方は熱心にマッサージ技術を習得されました。
卒業と新たなスタート
そして6月13日、20名の受講生が無事に卒業を迎えました! 卒業式では、今後の活躍を応援する気持ちを込めて、マッサージスターターキットがプレゼントされました。
しかし、これはセラピストとしての道のりの第一歩に過ぎません。フィリピンの国家機関である技術教育・技術開発局(TESDA)の国家認証II(NCII)試験に合格するには、トレーニングで培ったスキルを継続的に学び、実践し、向上させることが不可欠です。
通常、この国家試験を受験するには費用がかかりますが、なんとバライバイ地区が属するカステリヤホス市のジェフリー・D・コンフン市長が、受講生の受験費用を負担してくださいました! さらに、市役所近くの広場にマッサージの屋外施術場まで設けてくださるという、心強いご支援をいただきました。
そして7月2日には、市長もご臨席のもと、マッサージ施術場のグランドオープニングとリボンカットが執り行われました。当日は雨にも関わらず多くのお客さんが訪れ、施術場は活気に満ち溢れました。
現在も定期的に施術が行われており、卒業生であるセラピストたちは、この組織を大きくするために日々努力を続けています。
今回の癒しのチカラ(セラピスト養成講座)は、受講生一人ひとりの努力と、市長をはじめ多くの温かいご支援によって、大きな一歩を踏み出すことができました。
これからも、貧困家庭の収入向上や子どもたちの自立を目指し、参加者が手に職をつけ安定した仕事に就くことができるように取り組んでまいります!