カテゴリ:フィリピン事務局
奨学生の作文を紹介!!〜「あなたは今年のクリスマスをどのように過ごしますか?」〜
アクションでは、奨学支援を行なっている子どもたちに毎月テーマを与え、作文を書いてもらっています。
本日は奨学生(高校生)が書いた作文を紹介したいと思います!!
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奨学生の作文
「あなたは今年のクリスマスをどのように過ごしますか?」
新型コロナウイルのパンデミックが続いていたとしても、クリスマスは決してなくなりません。
今年もクリスマスというお祝いをすべき日はあります。
しかしながら、本当に多くのことが今までとは変わっています。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための規制によって、子ども達は外に出かけることができません。
海外に出稼ぎに行っている人たちは新型コロナウイルスの影響でフィリピンに戻ってくることができません。
クリスマスには子ども達がクリスマスキャロルを歌いながら近所の家を周りお小遣いもらう
という習慣がフィリピンにはあるのですが、今年はそれをすることもできません。
教母や教父のもとに訪問することも今年はできません。
今年はクリスマスプレゼントをもらうことができないかもしれないし、
今までと同じような感じでクリスマスをお祝いすることができないかもしれません。
昨年までは、友達の家に訪問したり、外で食事をしたりもしたのですが、今年はそういうことができません。
けれども、クリスマスに家族全員が揃うことができるということが私にとっての一番のプレゼントになります。
フィリピンでは年齢によって外出が制限されており、今までのようなクリスマスに今年はならないですが、
それでも家族と揃ってお祝いをできるクリスマスを楽しみにしています。
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国民の9割がキリスト教徒であるフィリピン人にとって、クリスマスは一年で一番大切な日となっています!
しかしながら今年は新型コロナウイルスのパンデミックが続いており、
多くの人が例年と同じようなクリスマスを過ごすことができないという状況になっています。
今年は公共の場所でクリスマスパーティを実施することが禁止されています。
田舎から都市に出稼ぎに出ている人が田舎に戻ることができないということも起こっています。
新型コロナウイルスの影響で多くの家庭が経済的に打撃を受けており、
例年のようにクリスマスをお祝いするための食事を用意できない家庭や
子ども達がプレゼントをもらうことができない家庭がたくさんあります。
クリスマスシーズンになると当たり前のように行われていたキャロリング
(*子ども達がクリスマスキャロルを歌いながら道路や近所の家をまわり、お小遣いをもらうこと)も
今年は見かけません。
けれども、奨学生の「クリスマスに家族全員が揃うことができるということが
私にとっての一番のプレゼントです。」という言葉のように、
フィリピン人にとってクリスマスで一番大事なことは、豪華な食事でも、
プレゼントでもなく、家族が揃ってお祝いをすることなのです。
多くのフィリピン人が多くの困難のなかで今年のクリスマスを迎えることになると思います。
そうしたなかであっても、少しでも多くの人たちが、
大切な人と一緒に今年のクリスマスをお祝いできることを願っています。
現地調整員
山本 浩平