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ストリートチルドレンを支援する現地NGO「TATAG」|海外ボランティアのNPO法人アクション(ACTION)

こども達が夢に向かってチャレンジ出来る社会を目指して

アクションは1994年よりフィリピンのこども達を支援しているNGOです

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ストリートチルドレンを支援する現地NGO「TATAG」

ストリートチルドレンについて深く学ぶスタディツアー

TATAGとは?

TATAG ・・・Tayo Ang Tinig At Gabay(タタッグ)
1994年に元ストリートチルドレンらによってフィリピンのオロンガポ市に設立されたNGOです。TATAGという名前は、タガログ語で“Tayo Ang Tinig At Gabay”の略で、「私たち自身が声であり道標である」という意味を持ち、すべてのこども達がそう信じ、活動するようになることを目指しています。主に ストリートチルドレン支援、児童の権利の啓発等のための活動をしています。活動の拠点はコミュニティー(各地域)とストリートベース(路上)とに分かれて おり、現在は14の貧困地域と、オロンガポ市内の路上を含めて、15箇所で活動しています。
(2008年4月現在)

TATAGの活動

活動方針
地域が、こども達に対するリスクを最小限に抑え、こどもの持つ可能性を最大限に引き出し、社会の中でよりよい生活ができるよう、以下の活動を行います。

Protecting(保護) 現在問題を抱えている、もしくはその可能性がある人やこども達を保護する
Enhancing(強化) 家族や地域のこども達を守る能力を強化する
Empowering(力を与える) こども達が自身の権利を掲げ、自身の責任を受け入れられるように力を与える
Networking (ネットワークづくり) こどものための他の組織とネットワークを作る

活動を始めた背景

TATAGが活動しているオロンガポ市では、以前アメリカ軍がスービック基地に滞在し、その周辺は歓楽街として栄えていました。「人種のるつぼ」と呼ばれ、「今以上によりよい何か」を求める人々が、何十年にも渡ってオロンガポへとやって来続けました。

しかしながら、市が繁栄するに連れて人口は増加し、物価は上がり、貧困地域で暮らす人々は社会的にも経済的にもますます厳しい状況に立たされること になっ てしまいました。1987年にはユニセフのプロジェクトであるストリートチルドレンを対象とした教育活動、ストリートエドゥケーションがスタートしまし た。現在TATAGの代表であるシルビオ・アバイガー氏は当時このプロジェクトのストリートエドゥケーターとして路上で働くこどもたちに教育活動を行って いました。

1991年にピナトゥボ火山が噴火し、当時多くの被災者が、それぞれの家や地域からオロンガポ市内へと流れ、街には約3,000人のストリートチルドレンが溢れていたと言われています。

その後スービック米軍基地が撤退し、雇用のなくなった街はゴーストタウンと化しました。それに伴い、以前は米軍を相手に働いていたストリートチルドレン達も働く場所や客を失ってしまい、次第にその数は減少していきました。

そして現在、元スービック米軍基地は経済開発特区として、様々な海外の企業を誘致し、再びその活気を取り戻そうと努力しています。しかしながら、こ こでの 雇用形態は日雇いや期間限定の雇用が多いために、たくさんの問題を抱えています。基本的に5ヶ月ごとに契約を更新していくケースが多く、これは雇い主が福 利厚生等給与以外の手当てを支払うことや、社員が給与の引き上げを願うこと等を防ぐためです。そのため、せっかく職に就いても、数ヶ月後にはまた無職に 戻ってしまう人がたくさんいるのです。そのため、日雇い労働者、ドライバー、大工、家政婦や、市場で物を売ったり、洗濯をしてお金をもらうという仕事をす る人が急増したといいます。

こういった状況から、今でもたくさんのこどもたちが厳しい環境の中で生活しています。食べ物、住居、教育、衣服、医療等、生活する上で必要最低限の 支出さ え工面することができない家族が多くいます。そのため、多くのこども達が、市場でたくさん買い物した人が荷物を一つにまとめるためのビニール袋を売った り、ゴミの中からリサイクルできるものを探して換金したり、物乞いをしたりして家計を助けています。中には売春など性産業に無理やり関わらせられるこども もいます。2000年度のユニセフの調査によると現在オロンガポには244人のストリートチルドレンがいるとされていますが、この数字はあくまで毎日路上 や市場に出ているこどもが対象となっています。現実には平日は学校に通い、土日の休みに路上に出てくるというこどもや、地域の中で働いているこどもが数多 くいます。現実には調査の数の2倍、そしてより幼いこども達が厳しい状況に置かれているだろうと推測されています。

活動内容

TATAGでは、オロンガポ市内で暮らす全てのこども達が、その権利を保障され、虐待や搾取から守られ、初・中等教育を受けることができ、さらに、 働かざ るをえない全てのこども達が、保護や支援を提供してくれる活動に自らが積極的に参加していくことを目標に、路上と各地域を拠点に活動しています。

 

●教育支援プログラム
初等・中等教育支援 - (Free Basic Primary and Secondary Education) 貧困家庭で暮らすこども達が教育を受けられるように、TATAGでは、入学や新学期にかかる登録費用等や、文具や制服の支給支援を行っています。また、こ ども達が無料で学ぶことができ、様々な出費を負担しなくてすむよう、公立の学校に働きかけをしています。

各地域の親達がトレーニングを受け、奨学生や学校の様子をモニタリングしています。
大学奨学生プログラム(4年制&2年制)- (Study Now Pay Later Joint Scholarship Program)
オロンガポ市内の大学と提携し、貧困家庭で暮らす青少年が大学で勉強できるよう、奨学金プログラムを実施しています。
奨学生はボランティアとしてTATAGで活動しています。また、奨学金は、卒業後に大学に返済していくシステムです。

職業訓練 (Technical, Vocational Skills Training)
オロンガポ市内の大学や会社、組織の協力により、貧困家庭出身の人、特に教育を受けてない人を優先に、職業訓練を実施しています。

就学前児童のための学習教室 (Community-Based Early Child Care and Development Service)
地元の幼稚園等に通うことのできない貧困家庭のこども(3~5歳)達が、無料で学ぶことのできる学習教室を運営しています。


●STREET BASED
路上を拠点とした活動は、路上に出ているこどもたちを守ることを目的として行われています。

ストリートエドゥケーション
ストリートエドゥケーション

TATAGでは、土日に路上に出てくるこども達を対象に、毎週末に市内の公園にてストリートエドゥケーショ ンと呼ばれる教育活動を行っています。土日に路 上に出てくるこどもの中には、近くの市場でプラスチックを売ったり、荷物持ちなどをして働くこどもが多いため、活動はお客さんが減る午後の時間帯に行われ ています。

ストリートエドゥケーションは、”Help Children to help themselves(こども達が自分達自身で支えあっていけるようになるための支援)”を目標に、「こどもからこどもへ」という方法で行っています。自 身も路上や地域内で働いていた経験を持つ学生がトレーニングを受け、ストリートエドゥケーターとして教育活動を行い、さらにその活動の中でこども達のリー ダーを育てていきます。

また、ストリートエドゥケーションは、こどもとストリートエドゥケーターの双方の学びあいによるものだと定義され、互いの家族、仕事場、社会の中で の経験 が多くその内容として扱われています。この方法は、こどもが冷静に分析して考える力や、自身で意思決定を行うための能力を伸ばすと言われています。また、 ストリートエドゥケーターは、こども達が自信を取り戻し、参加する意味を見出し、信頼関係を築いていけるような、発想豊かな参加型の活動を提供していきま す。

活動の内容としては、簡単な識字や計算、ニュース等の話題提供、ワークショップ、ディスカッション、工作、スポーツ、ゲームなどを行っています。特 に、路 上で働くこども達は、家に帰っても家事の手伝いをしたり、幼い兄妹の面倒を見たりと、家の中でもたくさんの仕事があるため、ほとんど遊ぶ時間がありませ ん。そのため、ストリートエドゥケーションでは、遊びを取り入れた活動がたくさん盛り込まれています。

他にも、暴力や性的虐待等、路上に出ている間にさらされる可能性のある危険から身を守るために、またこどもたちが自分達の持っている権利に気づき、目標を持って自立して生きていけるようになるためにと、様々な工夫を凝らして活動を実施しています。


家庭訪問
ストリートエドゥケーターは、こども一人ひとりの事情を把握するためにも、それぞれのこどもの家庭訪問も行っています。特に、新しいこどもと出会ったとき や、誰かが最近学校へ通っていないという話を耳にしたり、ストリートエドゥケーションに顔を出さなくなった時などに行っています。また放課後や週末など、 こども達が路上にいそうなときには、常にその道を通り、こども達に声をかけています。また、それぞれ担当を分担し、朝早くや夜遅くまで市場や路上をまわっ て歩き、こども達の様子を見ています。こども達が、何かつらい問題を一人で抱え込んでいないか、どんな状況で暮らしているのか、どんな家族なのか、エドゥ ケーターは、色々な視点からその子のことを把握し、その子が抱える問題に一緒に向き合っています。


親の組織化
親の組織化

またTATAGでは、ストリートエドゥケーションに参加するこどもの親達の組織化も行っています。月に一度 定例ミーティングを行い、お互いの問題をシェア したり、リーダーシップトレーニングやこどもの権利の啓発等も行っています。こどもを守るための一番基本的な単位は家族です。まずは親がこども達を危険か ら守れるようになるように、こどもの権利を理解するように啓発を行っています。また、こども達が路上に出ず、親が家計を支えこどもを学校に通わせられるよ うになることを目指し、組織内での資金運営も目指しています。

COMMUNITY BASED

各地域を拠点とした活動は、こどもたちが路上へ出ることを防ぐために行われています。
各地域では、親とこどものミーティングがそれぞれ月に1回程度ずつ行われています。路上で働くこどもたちは、生活のすべてを路上で過ごすわけではなく、そ の多くのこどもたちは、それぞれの家や地域から週末に働くためにやってきます。また、現在は路上に出ていなくても、地域内ですでに荷物持ちや水汲みの仕事 をしていたり、様々な事情により、今後路上に出て行く可能性があるこどもたちがたくさんいます。 そういったこども達が路上に出て行くことを防ぐために、コミュニティーオーガナイザーと呼ばれるトレーニングを受けた母親の代表が、各地域を定期的に訪問 し、活動しています。こどもが路上に出ることなく暮らしていけるように地域を組織化したり、こどもの人権や教育の大切さを学ぶセミナーを開催したりしてい ます。また、各地域の代表が集まるお母さん達のグループもあり、地域を越えてこども達のために活動しています。2007年10月にはお父さん達のグループ も発足され、活動の幅も広がっています。 他にも、普段のミーティングだけではなく、サマーキャンプや運動会等様々な活動を定期的に開催しています。遊びの中で協調性などのたくさんのことを学び、 同時にリーダーシップを育成し、こどもが自分に自身を持って生きていけるようになれることを目指しています。




ECCD(Early Child Care and Development) ECCDの様子
簡単な識字や道徳等を学ぶ就学前のこどもたちの教室も、現在4つの地域内にて無料で実施しています。幼稚園等、就学前のこども達のための授業は、こども達 が小学校に入学した時にスムーズに勉強していけるようになるために重要な役割を果たしています。しかし、タタッグの支援している貧困地域では、経済的な事 情により地域内の幼稚園に通う事ができないこども達がたくさんいます。また、山の上などに住んでいるこども達には、通える範囲内に幼稚園等がありません。 そのため、TATAGでは、貧困家庭が多く暮らす地域や、山の上など移動に不便な場所で、無料で学習教室を運営しています。

教室では、アルファベットや記号の書き方などを練習し、こども達が文字を書けるようになるための練習、いすに座って話しを聞く訓練などを行います。また友達を作ったり、他の子と一緒に作業をすることで協調性を学んだり、人間関係を作っていくための練習をしています。

先生は、ストリートエデュケーターや地域のお母さん等がボランティアで担当しています。それぞれの先生は、アイディアを凝らし、工夫した授業を行い たいと 願っています。しかし、無料で生徒を受け入れているために、どのようにして授業に必要な材料を用意するかなどの問題も抱え、先生たちは試行錯誤しながら授 業を作っています。

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