カテゴリ：海外ボランティア
ダンス交流ツアー4日目
2月11日 (土)
いよいよフラッシュモブ当日！
朝食をいただき、その後は盲ろう学校へ。
そこでは耳が聞こえない子、目が見えない子、脳性麻痺の子、
など様々な障害を持っているこども達が暮らしています。
障害を持っているからダンスなんて無理でしょう、と健常者の方は思うかもしれません。
それを覆してくれるのがここの盲ろう学校のこども達の踊りっぷりでした。
耳が聞こえなくても重低音は感じられる、前の人のタイミングに合わせて踊ればいい、
脳性麻痺で足がなかなか上がらないし早さについていけないかもしれないけど、
シンプルな振り付けならついていけるなど、自分ができる限りのチカラでみんな楽しく踊っています。
やはり好きだからこそできる事を駆使してして挑みたいと思うのだと思います。
彼ら彼女からできない事に焦点を当てるのではなく、できる事に焦点を当て伸ばしていくという事を
このダンスのチカラを通して教わりました。
そして近くにある女の子達が保護されている施設のこども達が盲ろう学校に来て、
計30名ほどのこども達が一緒に踊りました。
私たちが想像できない程の辛い過去を乗り越えてきた女の子達や盲ろう学校の子達。
でも、その様な背景など関係なく、
みんなの共通点である「ダンスが好き」という事でみんなが集まって練習している。
このダンスを通して一緒に真剣にステップを踏み、新しい振り付けに苦戦し苛立ち、
できた時に喜びを分かち合うという感情を共有できる場ができたと思います。
そして午後は移動しアクションスタジオで貧困層のこども達と練習をしました。
とても小さいこども達が親御さんと一緒に来て練習を見守ってくれました。
最初はとても緊張した雰囲気で練習が始まり、
慣れないステップに苦戦し5歳位の女の子が泣き出してしまいました。
他の子達と練習を進め、一通り終わり、その女の子はもう参加しないのかなと皆が思っていた時に、
練習に混ざり、最後まで振り付けを頑張って覚えてくれました。
小さい子も自分ができなくて悔しくて、笑われて恥ずかしくて、
でも、やはり好きだからやり切りたいと思い戻ってきてくれたのだと思います。
この様に少しずつですが、こども達の成長が見れてとても嬉しいです。
ダンスのチカラのダンスインストラクターと記念撮影
そしていざフラッシュモブ！
時間にルーズな国ですが、
お祭り好きなフィリピン人なのでフラッシュモブには毎回時間通りに来てくれます(笑)
早く踊りたくてしょうがなくウズウズしているこども達。
緊張しているため何回か振り付けを確認しているこども達もいました。
日本の高校の文化祭の前のような盛り上がり感で、
カメラを向けると満面の笑みで「イェーイ」とビデオを撮られてくれました。
そして曲がかかった瞬間定位置につき、こども達が思い切り踊り始めました。
練習の時にそこまで集中できなかったこども達もキャンパーの振りを凝視しながら踊ったり、
振り付けをマスターしたこども達は自分の個性が出た動きをしたりと、みんな一生懸命踊ってくれました。
当初は1曲で終わる予定でしたが、こども達が最近習っている曲もキャンパーが覚えて、みんなで踊りました。
その時のこども達の顔が「あ！この曲習ってるから全部踊れる！！」と余裕を持って楽しんでいるようでした。
その後はすぐに散らばり、フラッシュモブ終了。
キャンパーが泊まっている施設のこども達と
マンインナサルという骨付きチキンの炭火焼とご飯お代わり自由のお店で打ち上げ！
よくお米を食べるフィリピン人にとってはお腹いっぱい食べるので最高な打ち上げの場所。
みんな手を洗って準備し、チキンとご飯が出てきた直後手でチキンをちょっとずつ食べながら、
ご飯をがっつり食べ始めました。
そして「お代わり！」とお店の店員さんを何回も呼びお腹いっぱいに。
一人のこどもがビニール袋を取り出し、「骨回収！」と飼い犬用に骨を集める光景も見れました(笑)
犬のことも考えていて優しいですね。
その後はこども達と別れ、キャンパーはショッピング。
紙袋いっぱいにお土産や夜食べるお菓子などを買ってきました。
明日は終日自由そして日本食の振る舞いディナーとさよならパーティーです！
楽しみ！！！！
フィリピン現地スタッフ 帯川 真智子 (まっち)
